※こちらの内容は26年6月中に発表・リリースされた内容で構成しています。最新の仕様や機能については、各プラットフォームの公式情報をご確認ください。

2026年6月から7月にかけて、検索・マーケティング環境においてAI技術を基盤としたプラットフォームの機能拡張がさらに加速しました。

特に注目すべきは、Googleによる全言語を対象とした「スパムアップデート」の完了や、Appleの「Siri AI」、Metaの「Meta Business Agent」といったAI技術を基盤としたパーソナルアシスタント・顧客対応機能の劇的な進化です。検索行動そのものが「ブラウザでの検索」から「AIとの対話」へとシームレスに移行しつつあることが伺えます。

本記事では、SEOコンサルティング歴18年、SEOおよびAEO(回答エンジン最適化)のプロフェッショナルであるSpeeeのリサーチチーム(Speee SEO Lab)がまとめた最新のトレンドニュースをお届けします。今後のマーケティング戦略の策定にぜひお役立てください。

1. SEO領域のアップデート

Google、2026年6月のスパムアップデートを実施

Googleは2026年6月24日(太平洋標準時)、検索ランキングに影響する「2026年6月のスパムアップデート」のリリースを発表し、同年6月26日をもって展開が完了したことを報告しました。 この変更は特定の地域に限定されず、グローバルかつすべての言語に対して適用される仕様となっています。検索結果の品質を維持するための定期的なシステム更新の一環です。

(参考:June 2026 spam update - Google

▶ 関連:Googleコアアップデートとは?過去の傾向と対策方法を解説

Google検索プロフィール作成機能の要件および仕様ガイドライン

一定のフォロワー数を持つクリエイター向けに、「検索プロフィール(Search profile)」の作成機能とガイドラインが公開されました。 要件として、18歳以上であり、YouTube、Instagram、Xのいずれかで10万人以上、またはTikTokで30万人以上のフォロワーを保持している必要があります。対象のSNSアカウントを連携することで、検索結果上に自身のプロフィールを構築でき、Discover機能での露出機会増加につながる可能性があります。

設定の手順

  1. 1:profile.google.com/claimにアクセスします。
  2. 2:プロフィールに使用したいGoogleアカウントにログインします。
  3. 3:フォロワー数の最低要件を満たすコンテンツプラットフォームのアカウントに少なくとも1つログインします。
  4. 4:「プロフィールの作成」をクリックします。

(参考:新しい検索プロフィールを作成する - Google

2. AI検索・アシスタント領域の最新動向

Apple、新世代のパーソナルアシスタント「Siri AI」を発表

Appleは2026年6月8日、次世代Apple Intelligenceを活用した新しい「Siri AI」を発表しました。 iPhoneやMacなどのデバイスに深く統合され、メッセージや写真などユーザーの個人的な文脈を横断して理解します。画面上のコンテンツに関連する質問への回答やウェブの広範な知識に基づいた情報提供など、より自然な対話形式でのシステム横断的な操作が可能になります。

本機能は発表にあわせて、iOS 27、iPadOS 27、macOS 27、visionOS 27環境における開発者向けのテスト提供が開始されています。一般のユーザー向けには、年内にベータ版として英語環境での提供が開始される予定です。

(参考:Apple、パーソナルなアシスタントであるSiri AIを発表 - Apple

Metaが顧客対応AI「Meta Business Agent」の提供を開始

Metaは、WhatsApp、Messenger、Instagram上で横断的に稼働する企業向けAIアシスタント「Meta Business Agent」のグローバル提供を開始しました。 顧客からのQ&A対応、商品の推奨、予約受付から販売完了までを自動で処理するAIエージェントです。多言語応答に対応し、必要に応じて人間のスタッフへシームレスに引き継ぐ機能も備えています。

本機能は2026年7月現在では無料で提供されています。数ヶ月以内には、中小企業向けのプレミアムサブスクリプションや、大企業向けのトークン消費型(従量課金)などの有料プランが順次導入される予定であると発表されています。

(参考:Meta Business Agentのご紹介 - Meta

3. 広告領域のアップデート

Google広告、DSAの自動移行を2027年2月へ延期

Googleは、動的検索広告(DSA)からAI Max等への自動移行スケジュールを2026年9月から2027年2月へ延期すると発表しました。これに伴い、新規DSAキャンペーンの作成機能が一時的に復旧されています。広告主が自身のスケジュールに合わせて徹底したテストを行い、新しいAI活用型キャンペーンへスムーズに移行できるようにするための猶予期間の延長措置です。

DSAからAI Max等への移行は2027年2月の自動移行を待つのではなく、手動での移行対応を計画的に進めることが強く推奨されています。テスト機能を利用した既存DSAとの並行テストの実施や、管理画面上の移行ツールを活用した実績データの引き継ぎ対応が挙げられています。

(参考:AI Max への移行アナウンス - Google Ads & Commerce Blog(英語のみ 追記あり)

YouTubeブランドキャンペーンにおける新たな測定機能を発表

YouTubeのVideo ReachおよびVideo Viewキャンペーンにおいて、広告の貢献度やユーザー行動をより詳細に把握するための新たな測定機能が発表されました。

Shorts広告向けのVideo Viewキャンペーンでは、「Shorts Ad Actions」が予算最適化とレポート項目に自動で組み込まれる仕様へと変更されました。また、広告の表示・視聴によって引き起こされた検索ボリュームを追跡できる「Attributed Branded Searches」が全世界で利用可能になりました。

Google Ad Managerに対話型AI「Ask Ad Manager」を導入

Google Ad Manager内に、Geminiモデルを基盤とした新しい対話型アシスタント「Ask Ad Manager」のテスト導入が開始されました。 パブリッシャーが管理画面から自然言語で質問を入力することで、機能の設定方法や仕様に関する回答、公式ヘルプ記事が即座に提示され、問題解決の迅速化を支援します。

4. コマース領域のアップデート

Meta、カンヌ2026でInstagram等の新しいコマース機能を発表

カンヌライオンズ2026にて、MetaはInstagramとFacebookへの「ライブ動画広告」の導入を発表しました。ユーザーがライブ配信画面から離脱せずに商品の閲覧から購入まで完結できるショッピングツールが追加されます。 また、アプリ内チェックアウトの安全性を高めるための「仮想カード機能」(一時的なワンタイムカード番号の生成機能)の提供も開始されます。

(参考:Instagramでライブ動画広告を導入、商品タグもアフィリエイトリンクに対応 - Meta

Merchant Center、Merchant API経由のカスタマーマッチに対応

Merchant Centerのロイヤリティプログラム機能において、ユーザーを識別する手段として「Merchant APIを通じたカスタマーマッチ」が追加されました。 加盟店はユーザー識別子や会員ランクなどのデータをAPI経由でアップロードでき、無料リスティング上で既存メンバーに対して会員限定の特典などを自動的に表示させることが可能になります。

5. データ分析・計測領域の進化

Search Consoleに「検索生成AIコントロール機能」を追加

Search Console内に新たな設定項目がテスト展開され、AI Overviews(AIによる概要)などの検索の生成AI機能に対する自社コンテンツの表示有無を、「含める(デフォルト)」「除外する」「親プロパティから継承する」のいずれかから選択できるようになりました。 この設定で「除外」を選択しても、通常の検索ランキングには影響を与えないと明記されています。

本機能はAIモデルの学習自体をブロックするものではありません。そのため、学習制限を行う場合は従来通り「Google-Extended」を使用する必要があります。

(参考:検索の生成 AI 設定 - Google

Search ConsoleのDiscoverレポートにおけるデータ記録エラー

Googleは、2026年6月24日のDiscoverおよびDiscover内のGenerative AI関連レポートにおいて、記録エラーが発生したと発表しました。 この影響でレポート上のクリック数と表示回数が減少して表示されていますが、これはデータの記録上の不具合であり、実際のトラフィックには影響を与えないとされています。

(参考:Search Console のデータ異常 - Google

Speeeからの見解:多様化するAIと検索のオムニチャネル化にどう対応すべきか

今回のアップデート群から読み取れる最大の潮流は、「検索行動のオムニチャネル化」「AIアシスタントの多様化」です。

Appleの「Siri AI」やMetaの「Business Agent」の登場は、ユーザーと情報の接点がGoogle検索の枠を超え、あらゆるデバイスやアプリ内に自律型のAIエージェントとして配置され始めたことを意味します。

「どこで探されるか」から「誰に(どのAIに)参照されるか」へ

これまでの検索マーケティングは、「Googleの検索窓」に対してどのように最適化するかが主眼でした。しかし、ユーザーがSiriに質問し、MetaのAIに相談し、GoogleのAI Overviewsで概要を把握する現代において、情報接点は大きく多角化しています。

こうした環境で重要となるのは、従来の枠組みにとどまらず、各チャネルの特性に応じた「より高度なSEO」と「精度が高い広告対策」の掛け合わせです。多様なAIやプラットフォーム上で自社情報が正しく収集・評価される全体設計を行うことが、これからのマーケティング成果を大きく左右します。

AI時代に求められる「本質的なAEO」

では、企業はどのように対策すべきでしょうか。 Speeeでは、各社のAIモデルに自社のブランドやサービスを正しく認識・推奨させるための「本質的なAEO」が急務であると考えています。

どのAIモデルであっても、回答を生成するための情報源として評価する基準の根底には、長年Googleが提唱してきたE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)が存在します。 つまり、AEOとは従来のSEOを否定するものではなく、「SEOで培った技術的基盤と専門的なコンテンツを土台にし、自社が持つ独自データを、あらゆるAIが機械的に理解しやすい構造として提供すること」に他なりません。

  • 自社の専門領域において、どこよりも深く一次情報に基づいたコンテンツを発信しているか。
  • その情報が、クローラーやAIモデルが正しく抽出できるよう技術的に構造化されているか。
  • SNSやプラットフォームを横断して、ブランドの一貫性が保たれているか。
AI Visibility Score® (AVS)とは? AI検索のブラックボックスを解明する、SpeeeのAEO独自メソッドの中核指標

AEO対策とは?SEOとの違いから具体的な手法、成功へのロードマップを徹底解説

従来のSEOでは対応できないこの変化に対応し、集客とコンバージョンを最大化するために不可欠なのがAEO対策です。本記事では、AEOの本質、SEOとの違い、そしてSpeee独自の成功ロードマップを解説します。

記事を読む

プラットフォームの仕様変更や新しいAIツールの登場に一喜一憂するのではなく、上記のような「ブランドとしての本質的な情報価値」を高め、正しく伝達する技術基盤を整えることこそが、最も強力かつ持続的なマーケティング戦略となります。

検索マーケティングの未来を見据えた戦略立案ならSpeeeへ

検索環境が変化する今、過去の成功体験や従来のSEO施策の延長線上では、潜在顧客へのリーチを取りこぼすリスクがあるというご相談をいただくことも多くございます。

  • 「AI検索において自社がどのように表示されているか現状を把握したい」
  • 「自社サイトのコンテンツや技術基盤が、AI時代に適応できているか不安だ」
  • 「SEOとAEOを統合した、中長期的な検索マーケティング戦略を立てたい」

このような課題をお持ちの企業様は、ぜひSpeeeにご相談ください。

3,500社超の支援実績から得られた膨大なデータと、18年にわたる専門的な知見をもとに、単なる流入増加に留まらない、事業全体の売上最大化・グロースを牽引する次世代の検索マーケティング戦略をご提案いたします。

ご不明な点やご相談事項がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

※優先するソース:
追加によりGoogle検索のニュースやAIの概要で
当サイトが見つけやすくなります。

著者・監修者情報

著者: Speee Marketing Insights編集部

株式会社Speee が運営する「Marketing Insights」は、"事業を進化させるデジタルマーケティング"をテーマに情報を発信しています。SEO、AEO、Web広告、CVR改善などの実践的なノウハウから、戦略策定や市場動向を読み解く深い洞察まで、幅広いコンテンツをお届けしています。

監修: Speee SEO Lab(リサーチチーム)

SpeeeのSEOコンサルティングの最前線で研究・分析を行う専門チーム。18年間・3,500社以上の支援実績から得られた膨大なデータと最新のアルゴリズム動向を分析し、成果に直結するSEO戦略を導き出している。

責任者: 星 太心(ほし たいしん)

マーケティングコンサルタントとして、クライアントの本質的な事業課題に向き合い、最重要指標である継続率において高い実績を誇る。SEOコンサルティングの事業責任者として人材育成やサービスの成長を牽引し、組織・事業の多面的な課題解決に取り組む。

プロフィール詳細はこちら