※こちらの内容は26年7月中に発表・リリースされた内容で構成しています。最新の仕様や機能については、各プラットフォームの公式情報をご確認ください。
Google検索の「AI Mode」がカレンダーやサードパーティ製アプリと直接連携を開始したほか、Search ConsoleではSNSや動画プラットフォームのパフォーマンス計測が可能な「プラットフォームプロパティ」が全世界で提供開始されるなど、検索行動のシームレス化と多様化を象徴するアップデートが相次ぎました。また、ChatGPT Adsにおけるコンバージョン最適化の導入も見逃せません。
本記事では、SEOコンサルティング歴18年、SEOおよびAEO(回答エンジン最適化)のプロフェッショナルであるSpeeeのリサーチチーム(Speee SEO Lab)が、直近の重要なトレンドニュースとその見解をお届けします。今後のマーケティング戦略の立案・見直しにぜひお役立てください。
1. SEO領域のアップデート
Google、正規化問題の修正反映に最大2週間かかると明記
Googleは検索セントラルの「正規化に関するトラブルシューティング」ドキュメントを更新し、コンテンツの重複やカノニカルに関する問題を修正した後も、ページが最大2週間にわたり重複クラスタに保持される可能性がある旨を新たに追記しました。
重複判定が解消され、インデックス登録されるまでを早めるためには、新しいコンテンツと他のページとの間に、明確かつ大きな違いを持たせることが重要であると説明されています。修正後はSearch Consoleから再評価を依頼できますが、割り当て上限があるため最重要URLに限定して利用することが推奨されています。
AnthropicのClaudeで共有された一部のチャットが検索結果に表示
AnthropicのAI「Claude」において、ユーザーが「共有機能」で作成したチャットURLが、Google検索等にインデックスされる事象が発生しました。
これは共有リンクが外部の公開フォーラム等に投稿され、クローラーに検知されたためと報告されています。Anthropic側はrobots.txtでクロールを拒否していますが、検索エンジンの仕様上、外部からリンクされたURLはページ内容を読み取らなくともインデックスされる場合があります。意図しない公開を防ぐには、設定から共有を解除することが推奨されています。
Googleがレビュースニペットのガイドを更新し、偽レビューを明示禁止
Googleは検索セントラルの構造化データに関するガイドライン(レビュースニペット)を更新しました。
「製品やサービスの純粋な体験に基づいていないレビュー」や、「金銭、割引、無料商品などの利益と引き換えに書かれ、その旨が明示されていないレビュー」を含めることが明確に禁止されました。Googleは今回の更新について、ユーザーレビューの透明性を向上させるためであると明言しています。
(参考:クチコミ抜粋の構造化データ - Google ※記事公開時点で英語のみ)
2. AI検索・アシスタント領域の最新動向
Googleが画像検索25周年を迎え、AI Overviews(AIによる概要)での画像生成機能を発表
Google画像検索の25周年を記念し、最新のAIモデルを用いた画像生成機能などが発表されました。
Google検索結果上のAI Overviewsに最新の「Nano Banana」モデルを用いた画像生成機能が組み込まれ、テキストプロンプトから画像を直接新規作成できるようになります。また、ユーザーの興味に最適化された新しいブラウズ可能な画像ギャラリーも導入されます。
Google検索の「AI Mode」がGoogleカレンダーとの連携を開始
Google検索の「AI Mode」がGoogleカレンダーと連携を開始したことが公式発表されました。
AI Modeを利用して、カレンダーへ招待や会議の予定を直接追加することが可能になったほか、ユーザーの既存のスケジュールを考慮して、よりパーソナライズされた回答が生成されるようになります。現在は米国で提供されており、順次展開予定です。
Google検索の「AI Mode」でサードパーティアプリとの連携機能が導入
Google検索の「AI Mode」において、サードパーティ製アプリを直接連携し、操作できる新機能が発表されました。
GoogleカレンダーなどをAI Modeにリンクすることで、検索結果から離れることなく直接操作が可能になります。例えば、Instacartで作成した買い物リストからカートに商品を追加したり、Canvaでデザインテンプレートを検索したり、YouTube Musicでプレイリストを作成したりする操作が、すべてAI Mode内で完結します。現在は米国で提供されており、順次展開予定です。
OpenAIがChatGPT Adsの機能拡充とコンバージョン最適化導入を発表
OpenAIはChatGPT Adsにおいて、コンバージョン最適化キャンペーン(oCPC)の追加など、運用面の仕様変更を行いました。
指定したコンバージョンイベントの達成に向けて配信を最適化しつつ、クリック課金で運用できるoCPCが構築可能になったほか、日次予算の仕様が変更され、7日間の平均値に基づく柔軟な予算消化が行われるようになりました。価格等を表示できる「プロダクトカード」フォーマットも追加されています。
3. 広告領域のアップデート
Google、広告へのAI生成・編集ラベルの表示を開始
Googleは、検索、YouTube、Discoverで配信される広告(Google AdsおよびAdSense対象)において、AIを使用して作成・編集されたことを明示する機能の提供を開始しました。
広告の「My Ad Center」パネル等に、AIで作成または編集された旨が表示されます。広告主がGoogleの生成AIツールを使用した場合は自動で追加され、外部ツールを使用した場合は手動でラベルを指定する仕組みです。
Google広告、酒類およびギャンブルに関するポリシーを更新
Googleは広告ポリシーの更新を発表しました。
酒類ポリシーについては、アルコール飲料の販売や情報提供を目的とした広告の承認地域が拡大され、新たにブラジルやケニア、ベトナムなどが追加されました。また、ギャンブル関連については全カテゴリにおいてアカウントが良好な状態を保つことが要件となり、無料サブドメインのサイトは認定要件の対象外になるなど厳格化されています。
(参考:Google 広告ポリシー ヘルプ(ギャンブル、ゲーム))
Google広告、リード獲得向け「Lead Journey Mapping」を提供開始
Google広告は、リード獲得型の広告主向けに新しいドラッグ&ドロップ式ツール「Lead Journey Mapping」の提供を開始しました。
リード獲得から最終的な販売に至るまでの顧客の接点を視覚化する機能です。トラッキングのギャップを特定し、オフラインのコンバージョンデータをインポートすることで、ビジネスの実態に沿った入札が可能になると説明されています。
(参考:Google 広告における見込み顧客の獲得ジャーニー マッピングについて - Google)
4. コマース領域のアップデート
Google、StoreBotのクロールに関するヘルプドキュメントを更新
GoogleはMerchant Centerのヘルプを更新し、Google StoreBotが店舗の商品ページにアクセスできない問題について詳細を追記しました。
クローラーへのアクセスを阻害する一般的な原因(robots.txtやファイアウォールなど)が明記され、アクセスが復旧したのち、システムに変更が反映されて商品がローカル在庫広告に再び表示されるまでには、検証のため通常12〜48時間かかると記載されています。
(参考:修正方法:Google StoreBot クローラーが店舗の商品ページにアクセスできない)
5. データ分析・計測領域の進化
Search Console「プラットフォームプロパティ」機能が公開、全世界で提供開始
Google Search Consoleにおいて、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)、YouTubeの各アカウントを個別のプロパティとして登録できる機能の段階的な提供が開始されました。 これにより、Google検索経由でのパフォーマンスに加え、DiscoverやGoogle Newsでの表示回数やクリック数(Instagramのストーリーや直接再生動画なども対象)が計測可能になります。
なお、計測が可能なのは、あくまでもGoogle検索結果などのGoogleプラットフォーム内でのデータであり、アプリ内の情報とは異なります。
設定の手順
- 1:Search Consoleのホーム画面に移動してプロパティを追加するか、サイドバーのプロパティ選択を開き、「プロパティを追加」をクリックします。
- 2:サポートされているオプションの一覧から、追加したいプラットフォームの横にある「追加」をクリックし、画面の指示に従います。
- 3:所有権の確認が完了すると、確認メッセージが表示されます。「プロパティに移動」をクリックして設定完了です。
7月上旬時点では段階的な展開だったものの、7月29日に全ユーザー向けに提供開始されました。提供されるデータをオーディエンスの理解やトレンドの発見に活用することが推奨されています。
(参考:プラットフォーム プロパティのグローバル展開と、加えてソーシャルと動画のパフォーマンスに関する新しいガイドも公開 - Google)
Googleトレンドに「前の期間と比較」機能が新たに追加
GoogleトレンドのUIがアップデートされ、期間を指定する際に「前の期間と比較」を選択できるオプションが追加されました。 これにより、前月比や前年比など、過去の隣接する期間の検索インタレストの推移をひとつのグラフ上で重ね合わせて比較分析できるようになりました。
6. トレンド・マクロ動向
Google 2026年第2四半期決算発表:検索におけるAI統合と利用状況
Googleの第2四半期の決算発表にて、「AI Overviews」と「AI Mode」が統合された新たな検索体験が浸透しており、これらが全体的な検索クエリの増加を牽引していることが報告されました。
月間アクティブユーザー数が10億人を突破したAI Mode等を通じて、毎週数十億ものクリックが各ウェブサイトに送られていることが明言されたほか、システムの効率化により応答コストが最低水準まで削減されたことも発表されています。
(参考:Q2 2026 earnings call: Remarks from our CEO - Google(英語))
令和8年版情報通信白書:生成AI利用と検索・思考への影響
総務省が公表した「令和8年版情報通信白書」にて、個人の生成AI利用経験率が58.8%に急増し、企業の業務利用割合も86.4%に達したことが報告されました。
一方で、業務変革に向けた「組織的な取組はない」と回答した日本企業が突出して高いことや、AI利用による「当事者意識の低下」など思考への影響に関する研究動向も示されており、利用ポリシーやガイドラインの整備を進めることが企業の課題として挙げられています。
(参考:令和8年版情報通信白書 - 総務省)
Speeeからの見解:検索マーケティングの未来
ここまでご紹介した15のトピックは、それぞれ独立したニュースに見えますが、根底にある「構造的な変化」を捉えることが今後の戦略において極めて重要です。SEO・AEOの最前線で企業支援を行うSpeeeは、これらの動向を次のように捉えています。
AIのエージェント化による「検索の終点」の変化
Google検索のAI Modeがカレンダーや買い物アプリなどの外部アプリと連携したことは、検索エンジンや生成AIの役割が単なる「情報提供」から「タスク完了のサポート」へと移行し始めたことを示しています。
これまでのSEOは、ユーザーを自社サイトに遷移させることをゴールとしていました。しかしこれからの検索体験においては、将来的に顧客がAI上で購入までを完結させるというのも1つのシナリオとして考えられます。現状は自社サイトやプラットフォーム経由での決済が基本となるものの、ただ情報のソースを提供するだけでは成果が出にくくなっています。AIがどのように回答を生成し、自社サイトでの最終的な行動へとユーザーをスムーズに導くかという、プロセス全体の設計が求められます。

「ドメイン内」から「プラットフォーム横断」への評価軸のシフト
Search Consoleの「プラットフォームプロパティ」の一般公開により、これまで分断されていた「自社サイト」と「ソーシャル・動画プラットフォーム」の検索パフォーマンスが、ついにSearch Console上で一元管理可能になります。
今回の最大のポイントは、各チャネルが「どの検索クエリで流入を獲得しているか」を横断的に分析・比較できるようになったことです。これにより、「このノウハウ系キーワードはYouTube動画で検索面のシェアを取りにいく」「この購入検討クエリは公式サイトの専門記事でしっかりと刈り取る」といった、プラットフォーム間の役割分担の最適化が可能になります。
これからのAI検索時代において、AIは単一のドメインだけでなく、Web上に散らばる多様な情報源を統合して「ブランドそのもの」を評価する傾向にあります。自社の公式サイトという強固なSEO基盤を中心に据えつつ、各プラットフォームを適材適所で活用し、Web全体でブランドの評価を高めるような、より立体的で戦略的なSEO・AEOをデザインしていくことが今後の集客の鍵となるでしょう。

AEO対策とは?SEOとの違いから具体的な手法、成功へのロードマップを徹底解説
従来のSEOでは対応できないこの変化に対応し、集客とコンバージョンを最大化するために不可欠なのがAEO対策です。本記事では、AEOの本質、SEOとの違い、そしてSpeee独自の成功ロードマップを解説します。
生成AI広告の本格化と「ユーザー理解」の重要性増大
ChatGPT AdsへのoCPC(コンバージョン最適化)導入により、幅広い商材でCPAを合わせやすくなりました。参入障壁が下がることで、AI広告領域での競合性は今後急速に高まることが予想されます。
ここで重要なのは、AI検索広告は従来のリスティング広告のような「キーワード一致」ではなく、会話の「文脈一致」で表示が決定されるという点です。さらに現段階では、1つのAIの回答に対して表示される広告枠は極めて限定的(2026年8月現在では1回答につき1箇所)です。
激化する競争の中でこの限られた枠を勝ち取るためには、小手先の入札調整だけではなく「自社にマッチするユーザーが、AIに対してどのような文脈で悩みを打ち明け、検索しているのか」という深いユーザー理解がこれまで以上に求められます。
検索マーケティングの未来を見据えた戦略立案ならSpeeeへ
検索環境が変化する今、過去の成功体験や従来のSEO施策の延長線上では、潜在顧客へのリーチを取りこぼすリスクがあるというご相談をいただくことも多くございます。
- 「AI検索において自社がどのように表示されているか現状を把握したい」
- 「自社サイトのコンテンツや技術基盤が、AI時代に適応できているか不安だ」
- 「SEOとAEOを統合した、中長期的な検索マーケティング戦略を立てたい」
このような課題をお持ちの企業様は、ぜひSpeeeにご相談ください。
3,500社超の支援実績から得られた膨大なデータと、18年にわたる専門的な知見をもとに、単なる流入増加に留まらない、事業全体の売上最大化・グロースを牽引する次世代の検索マーケティング戦略をご提案いたします。
ご不明な点やご相談事項がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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著者・監修者情報
監修: Speee SEO Lab(リサーチチーム)
SpeeeのSEOコンサルティングの最前線で研究・分析を行う専門チーム。18年間・3,500社以上の支援実績から得られた膨大なデータと最新のアルゴリズム動向を分析し、成果に直結するSEO戦略を導き出している。
責任者: 星 太心(ほし たいしん)
マーケティングコンサルタントとして、クライアントの本質的な事業課題に向き合い、最重要指標である継続率において高い実績を誇る。SEOコンサルティングの事業責任者として人材育成やサービスの成長を牽引し、組織・事業の多面的な課題解決に取り組む。















