快活フロンティア×Speeeが実現した店舗型SEOの勝ち筋と事業成長―
【前編】流入数爆増!快活CLUBが切り拓いた“新たな市場”とSEO戦略

株式会社快活フロンティア × 株式会社Speee

カラオケ、シェアリングスペース、セルフトレーニング施設など、多彩なエンターテインメントサービスを展開する株式会社快活フロンティア。Speeeは2024年より複数事業のSEO戦略を支援し、成果を創出しています。
前編では、シェアリングスペース事業快活CLUBの取り組み内容にフォーカス。ネットカフェ市場の縮小という壁を乗り越え、非指名流入の拡大や中長期的集客基盤構築に至るまでのプロセスを詳しく伺います。
【後編】SEO本格着手から1年でビッグワード1位!コート・ダジュールのSEO成果創出ロードマップ

業種

サービス業

娯楽業

サイトタイプ

店舗サイト

ご支援領域

SEO

快活フロンティア様とSpeee担当者の集合写真
株式会社快活フロンティア×Speee

プロジェクト関係者のご紹介

川田 誠 様

株式会社快活フロンティア

川田 誠

快活CLUB事業本部 販売促進部 係長

松尾 明彦

株式会社Speee

松尾 明彦

マーケティングインテリジェンス事業本部 プロジェクトディレクター

古閑 大基

株式会社Speee

古閑 大基

マーケティングインテリジェンス事業本部 アカウントプロデューサー

Why Speee?

  • 課題

    • 店舗数・売上はネットカフェ市場においてNo.1ながら、一部エリアの掛け合わせなどで検索順位が低く、顕在層の取りこぼしがあった
    • ネットカフェ市場の縮小により顕在層集客だけでは事業成長の限界を感じており、「ネットカフェ」以外の潜在層開拓が必要だった
  • Speeeへの
    決め手

    • 戦略設計や施策の背景に厚みがある納得度の高い提案
    • プロジェクトに関わるセールス、ディレクター、アナリスト、リサーチチーム全員のSEO・マーケティング知識の深さ
  • 効果

    • 顕在層キーワード「ネットカフェ×エリア」での競合勝率が改善
    • 潜在層キーワードでのコラム拡張が進み、コラム経由流入数は取り組み前対比で3,000%以上にまで増加
    • コラムから店舗ページへの遷移率も向上し、来店数増加にも貢献

SESSION 01

顕在層は逃さず、潜在層をどう開拓するか...ネットカフェ王者が直面した課題

まずは、取り組みが始まる前の快活CLUBのマーケティング課題についてお聞かせください。

川田様:快活CLUBは当時、ネットカフェ市場において店舗数も売上も業界No.1の立ち位置にいたのですが、ネット上で検索すると競合他社に順位が負けているという事象が起きていました。「ネットカフェ×エリア」のような顕在層キーワードで圧倒的に1位を獲らなければならない中で、社内のリソースでは限界を感じており、ご支援いただける会社を探していました。

また、ここ数年でネットカフェ市場自体が縮小傾向にあり、ユーザーの需要自体が変化している時期に直面していました。ネットカフェ単体のイメージを払拭して「別の何か」でどう戦っていくかも課題でした。その当時はコロナでリモートワークが流行っていたこともあり、「シェアリングスペース」としてアピールしていこうか、みたいな話も社内で上がっていましたね。

インタビュアー:Speeeへの決め手は何だったのでしょうか?

川田様:Speeeさんを選んだ一番の理由は、提案内容の納得感が非常に高かったことです。「順位を上げる」「成果が出る」ための戦略や施策の背景が他社を圧倒していました。

あとは、フロントの営業の方のSEOやマーケティングの知識が豊富だなと感じた点も理由の1つです。こういった提案を受けるときは、たいていフロントに出てくる営業と、中で数値分析や施策を考える人が別だと思うのですが、正直営業の方の知識が薄いイメージがあったんですよね。

ただ、Speeeさんの場合は、フロントの方(セールスやディレクター)、裏側にいる方(アナリスト・リサーチチームなど)のどちらも知識が深く、信頼できそうだと思いました。

川田 誠 様
川田 誠 様(株式会社快活フロンティア 快活CLUB事業本部 販売促進部 係長)

SESSION 02

記事を見てもらうだけじゃない。来店に繋げる真のコンテンツSEO戦略

プロジェクトがスタートしてからは、どのように具体的な戦略を立て、施策を進行していったのでしょうか?

松尾:まず第一フェーズとして、「ネットカフェ×エリア」のコアキーワードでの競合優位性を確立することに注力しました。その上で、第二フェーズとして、非指名の流入数をさらに拡張させていく、潜在層の開拓に戦略を移しました。「快活CLUB」「ネットカフェ」「漫画喫茶」といったキーワードではない、新たなユーザーを集客していくための戦略を立てる必要がありました。

川田様:「ネットカフェ×エリア」の順位を上げることはもちろん重要だったのですが、先ほども申し上げた通り今後のポテンシャルがあまりないキーワードではあったので、このままいくとジリ貧だなと。(ネットカフェ関連キーワードで上位を取り続けるという)軸はぶらさず、新たなキーワードを見つけていく必要があったんですよね。

インタビュアー:どういった人たちをターゲットとするかといったところから、キーワード戦略に落とすまで一緒に議論されたのでしょうか?

川田様:そうですね。市場環境の変化などにあわせ、事業全体としてターゲットユーザーの戦略を都度アップデートしているので、その方針を逐一Speeeさんに共有しながら、SEO戦略にも反映しています。

松尾:「ビリヤードやダーツなどのアミューズメントを体験したい層」は初期から注力しているターゲットユーザーです。快活CLUBは、「個室ブースで漫画が読める」「インターネットが使える」といったイメージを多くの人が持っていると思うのですが、実はビリヤード、ダーツ、カラオケもできるんです。

特にビリヤードやダーツをしたい人たちの中でも、快活CLUBがとっていくべき層は、「練習をしたいプロの人たち」ではなく、「アミューズメントとして楽しみたい人たち」だと定義していて、コアなキーワードではなく初心者向けのキーワードに絞って対策を進めています。「ビリヤードやダーツをよく知らない」状態のユーザーに楽しさを伝え、来店に促すということをコラムの戦略としては意識していますね。

例えば、「ビリヤードのルールを知らない人」に対して、ビリヤードのルールを解説するコラムでリーチし、そこで快活CLUBでビリヤードができることを知ってもらうことで、来店に繋げていくようなイメージです。

インタビュアー:対策するキーワードもビリヤードやダーツに関連すれば何でもよい、というわけではなく、「ターゲットとなる層が本当に検索するか」「来店に繋がるか」を見極めて決められているんですね。

松尾:そうですね。このプロジェクトを通して100本以上記事をリリースしているのですが、各キーワードで記事に流入したユーザーのその後のサイト内での動きも追っているので、ユーザーやキーワードの解像度が上がってきていると思います。アミューズメントという広い池に餌を巻いていた初期から、より快活CLUBとの親和性が高いユーザー・キーワードに絞っていくという次のステップに進められていますね。ビリヤードとダーツでも全然ユーザーの動きが違ったりするので、面白いですよね。

あと、実は店舗ページへの遷移率が一番高いのはビジネス利用層向けのキーワードだったりします。そういったユーザーも注力していく対象ですね。

松尾 明彦
松尾 明彦(株式会社Speee マーケティングインテリジェンス事業本部 プロジェクトディレクター)

SESSION 03

常に事業の立場で考える─信頼を生む伴走型パートナーシップ

普段の定例会などのコミュニケーションはどのようにご評価いただいていますか?

川田様:常に弊社の立場で考えていただけていることがありがたいですね。担当者目線でいうと、SEOのプロジェクトを進める上で社内への報告なども多いので、その際にどういった情報が必要かを先回りして考えていただけることが非常に助かっています。

あとは、正直なフィードバックをいただけることも信頼できる点です。Speeeさんから見るとメリットのないこと、マイナスになりそうなこともちゃんと包み隠さず伝えてくれる。事業全体の成長のために今何をすべきなのか、例えばLLMO/AEOの話なども、スピード感をもって真摯にお伝えいただけたことは、社内全体としても評価が高かったです。

今後も SEOに限らず、いろいろなマーケティングの領域でお付き合いしていきたいと思えましたね。

古閑:ありがとうございます。そのようにプロジェクトを評価していただけて嬉しいです。弊社としては「SEOベンダー」という枠組みにとらわれずに、御社の売上最大化を実現する「課題解決のパートナー」でありたいと考えています。そのために、当たり前ではありますが「御社にとって何が最適なのか」を考えてプロジェクトを進行することを心がけています。

松尾:LLMO/AEOの話でいうと、御社の場合、現時点ではAI経由での流入や CVは少なく、影響としては小さいんですよね。御社のユーザーはまだAIを使ってCVする段階まで到達していないということです。ベンダーだったら今すぐ追加で投資をするよう促すこともできるとは思いますが、御社の成果にすぐに跳ね返ってくる可能性は低い。投資対効果がきちんと得られ事業成長に繋がる、適切な対策のタイミングを見極める必要がありますし、それが事業のパートナーとしてはあるべき姿だと思っています。

古閑 大基
古閑 大基(株式会社Speee マーケティングインテリジェンス事業本部 アカウントプロデューサー)

SESSION 04

コラム流入増加3,000%超!足元の集客をおろそかにせず、中長期的な集客基盤を確立

取り組みが始まってまもなく2年が経過しようとしていますが、具体的にどのような成果が得られましたか?

川田様:定量的な成果としては、まずはエリアのキーワードですね。内製でやっていて全然順位が上がらなかったキーワードが、御社との取り組みで上がったのは、さすがだなと思いました。あとは、先ほどから話にあがっているコラムの流入数・閲覧数がかなり伸びました。

松尾:コラムの流入数は取り組み当初からの比較でいうと3,000%以上になっているんです。当初目標としていた「ネットカフェ以外の層の開拓」という目的が、明確な数字として表れたのは非常に大きかったです。

インタビュアー:すごい数値ですね!

古閑:あと店舗ビジネスなので、やはり先ほどもあがった店舗ページへの遷移率ですよね。こちらも毎月のレポートで計測指標として追っていますよね。

松尾:はい、先月(2025年9月)は実装いただいた施策が効いて、目標値を上回った結果がしっかり出ています。

御社との間で話に上がるのが、「既存の顧客が利用し続けてくれているか」「新規の集客(コラムでの集客)が来店に繋がっているか」の2つです。ネットカフェの王者として、市場がシュリンクしていっていたとしても、ネットカフェ関連キーワードでは確実に1位であり続ける必要がある。そうでないと既存のお客様が離れてしまうことも考えられます。そのため、ネットカフェ競合他社の状況はかなり注視してご報告するようにしています。コラムでの市場開拓に注力はしても、顕在層獲得をおろそかにしないことは必須ですね。

川田 誠 様
川田 誠 様

SESSION 05

市場の変化を見据えた次の成長戦略とSpeeeへの期待

最後に、今後の展望とSpeeeへの期待についてお聞かせください。

川田様:まず、SEOという観点でいうと、獲得した潜在層の流入をいかに店舗への来店に繋げていくかというCVR改善部分はさらに強化していきたいと考えています。あとは、LLMO/AEO対策は、まだ弊社内でも温度感が高いわけではなく、集客に影響が出ているわけではないのですが、今後波が来るはずなので、一緒に対策を進めていきたいです。

快活CLUB事業全体では、やはりネットカフェ市場が縮小していっている中なので、引き続きネットカフェ以外の市場からお客様を誘致していくことを進めていかなければならないと思っています。カフェ利用や時間潰しなど、いろいろな需要を探っていきたいですね。

松尾:これまで進めてきたコラム対策を通じて、ユーザーがどのようなことに興味を持っていて、どのようにサイト内で動いて、最終的に快活CLUBの来店に繋がっていくのか、というのが可視化されつつあると思っています。今後は、コラムから得られた示唆を事業全体のマーケティング戦略に反映させていき、市場開拓を加速させていきたいですね。

あと、定例会で「ネットカフェのイメージ自体を変えていきたい」と川田さんがおっしゃっていたことも印象的で記憶に残っています。ネットカフェというと明るい場所、というよりはどちらかというと暗い場所を思い浮かべる人も多いんじゃないかと思います。Webサイトの発信を通じてそういったイメージを変えていくことができれば、女性や家族連れなどより幅広いユーザーの利用が増えていくと思うので、今後のプロジェクトの方針にも入れ込んでいきたいですね。

快活CLUB自体のイメージも同様で、やはり快活CLUBはネットカフェとしてのイメージが強すぎる部分があると思っています。もちろん良い側面もあるのですが、それ以外のアミューズメントのイメージがどうしてもつきづらいという弊害もあります。「ネットカフェだけではない。ビリヤードもダーツもカラオケも、快活CLUBに行けば1日中楽しめる」という強みを、もっと多くの顧客に届けていけるWebサイトにしていきたいと思います。

快活CLUBの店内の様子
快活CLUBの店内の様子

古閑:アカウントプロデューサーとしては、御社の中での潜在的な課題、SEO以外のチャネルについても、いち早くニーズを拾い上げ、解決に向けた最適なコンサルティング支援を実現していきたいと思います。御社のマーケティング課題を包括的に解決していく窓口として、引き続き責任をもって伴走させていただきます。

インタビュアー:今後のプロジェクトの進化が楽しみですね!引き続きよろしくお願いします。

インタビュー中の写真

インタビュー本文中に記載の企業名・役職・掲載情報等は、2025年10月時点のものです。

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